美容室も水物です、常に焦点がブレていないか密かにチェックする

自分にピッタリ合った美容室を見つけていますか?基本的に美容師の腕が一流なら、どんな顧客にも合うサービスが提供できるので、ピッタリ合ったところを探すというより、一流の美容師を見つけられましたか?ということかもしれません。しかしこれも常に自己チェックが必要です。一度信用したらアンテナを張っていなくていいのか?といえばそうではありません。技術を提供してくれる人も人間です。人の気持ちは変わる場合があるという事です。

たとえば、個人経営の美容室だとします。最初は志も高く、顧客に最適のサービスを、顧客にピッタリな髪型をと思っていても、何かの理由で経営が悪化し始めると、収入が基本になってしまいます。必要のないトリートメントをしてみたり、今まで使用していた薬量を減らしてみたり、店内で使用しているヘアケア商品を低価格なものに変えてみたりといった具合です。技術があれば顧客が増えることはあっても減ることはありません。

しかし、人生にはどんなことが起こるかわかりません。美容室経営は順調でも、保証人になっていた債務が自分にかかってきたとか、貸店舗での営業だった場合、無謀な家賃の値上げに合ったなど、技術や顧客とは関係のないところで悩むことが出てきた場合、強い意志がなければ高い志はすぐ折れてしまいます。そうなると技術があっても顧客の信頼を失うことになるのです。その変化はサービスを受ける側はいち早く察知します。

信頼できないなと思ったら、人間関係が出来上がっていても徐々に距離を置くものです。なぜなら、お客さん側はお金を払っているからです。「あなたも大変ね」という心持でそのような美容室を見守ってくれる人は稀有でしょう。本当に困った場合でも、顧客に対する誠意を保っている美容室は、顧客の方から「トリートメントもしてもらおうかな」とか「商品購入したいんです」と申し出てくれます。

しかし、その苦しさをおくびにも見せないのが本当に顧客側に立つ美容室でしょう。その生きざまは、必ず負の軌道から正の軌道に変化させることができます。美容師側が何に価値を置いて生きているかが問われる部分です。そこからまた成長なのか、堕落なのか、その帰路に立った時、後者を選んだ人は、その後の人生で過去の栄光にすがって生きるようになるでしょう。

焦点がブレた生き方をする人は、美容師や美容室に限らず、人からの信頼を受けることはできません。「ブレる」ことは、損得が頭から離れなかったり、自分の価値観や信念で生きていない人です。ある時は素晴らしく、ある時は信じられないという人は、誰かの指針を自分の指針としている場合があります。自分自身で自分の価値を見いだせないという事です。社会で事件が起こった時に、キャスターやコメンテイターの意見を自分の意見にしてしまう人です。

というわけで、自分がお客さんの立場の時は、客観的に相手を見られますが、自分の場合はどうでしょうか。常に自分も水ものだと戒められる人でいたいものですね。自分の感情で自分が溺れることを避けるためには、自己チェックの癖をつけるといいと思います。自分が理解できていれば、相手も必ず理解できますからね。