美容師やオーナーのココロザシひとつでどうにでもなる他人の頭

世の中には、その人の志(ココロザシ)一つでどうにでもなるということがあります。人の志は、誰にも見えないため自分で強く律する力が必要になります。また、強く律しなくても自分の高い志を維持する事ができる人は、常に高みを目指す人といえるでしょう。たとえば病院のドクターはどうでしょう。患者さんを診て、この人薬は要らないな、家で寝ておけば治るなとわかっていても、薬局も儲けさせなければならないもんな~、と考える人なら処方箋を出すでしょう。

それが志です。患者のためだけに生きると決めた医者ではないですよね。薬局のために生きると決めたのか、その日の気分で生きているのかわわかりませんが、私たちが、目的があって出向く場所にいるプロの人には、出向く人の立場に立って考えてくれる人が理想です。その人が何を目的にしているのか、何も目的がないのか、ただ自分のためということなのかは、こちらが見抜くしかありません。

美容師や美容室も同じです。綺麗になりたいと思ってくる顧客のためにその技術を使ってくれるのか、それとも今日一日の売り上げがクリアできればいいという低い志の持ち主なのかでプロようが変わってきますし、ひいては美容室の存続にも関係してきます。志を高く、かつ、プロの技術を提供してくれるところは決して潰れたり、経営不振に陥ったりすることはありません。技術プラス人柄に顧客はついて行くからです。

では、美容師や美容室の志の高さは、どのように測ればいいのでしょうか?まず、話していて、前回と今回と話すことに矛盾を感じたら、そこを頭で追及してみます。たとえば、新しいトリートメントを買わないか?と勧められたとします。あなたの髪質に合いますよ!と言われ、購入します。次は、また新しい商品を勧められるといったように、具体的な説明もなく、新しい商品ばかりを勧めてくるのは、その商品を売るように指示が出ているか、それを売りたいだけです。

人の髪は”人毛“という点でみんな同じなため、素晴らしいトリートメントは誰にでも合う万能だと思っていませんか?どんなに素晴らしいものでも、髪質によって合う合わないがあります。それを見極めて美容師が顧客に勧めているでしょうか。明るい笑顔で、「買います」と返事をすればもっと笑顔を返してくれ、「いりません」とは言いづらい雰囲気を出していませんか?

美容室のオーナーの方針が、とにかく顧客が喜んで帰ってくれるように、その人に合ったヘアスタイルにする方法や、顧客が希望する髪型にいかに近づけるか、顧客の思い込みで自分に似合うと思っていることを訂正する勇気、傷つけないように伝えるコミュニケーション力などを配慮できる技術者に育てているなら、そこは美容室ごと志は高いと言えます。最初はそうでもなかった美容師も、オーナー色に染まっていくはずです。

それが顧客のためというより、結局はその美容室のためになるからです。結局自分に返ってくるということがわかっているオーナーや美容師なら、ただ顧客のためを思ってその技術を提供してくれます。その社会の仕組みを理解していない人たちが目先の欲に走るのです。どんな会社も経営者の志が大切なのは、そういうことなのです。あなたが通う美容室のココロザシが低いと見切ったら、次の美容室への変えどきです。